インスタント沼
テレビドラマ「時効警察」の監督、主演の、三木聡、麻生久美子の組み合わせが映画で復活。ふせえり、岩松了も出演しています。
時効警察のヘンな間や、ちりばめられた小ネタの感じが、この映画でも楽しめ、このドラマのファンならきっとハマる映画です。
ストーリーは、幼い頃に「沼」での思い出がある、出版社に勤めていた主人公、沈丁花ハナメ(麻生久美子)が会社を辞め、カッパをおいかけて母親が池に落ちて昏睡状態になったことをきっかけに、自身の出生のに関することを知り、いろいろな人と出会い、骨董品屋を始めたりしながら、いろいろな事に巻き込まれ、巻き込んでいく・・・というもの。
麻生久美子が、ほぼ全シーンに出ずっぱりで、主人公の日記をたどるような構成です。
メインキャストにはクレジットされていませんが、ちょこっとだけ出演する、五月女ケイ子や、はな、が良い味だしています。
松坂慶子がお母さん役なのですが、三池崇史監督、忌野清志郎出演のカタクリ家の幸福でもお母さん役を演じていて、少し思い出しました。
後半、主人公が絶叫しすぎではないか、とやや疲れましたが、ここでしかみられない、細かーく作り込まれたヘンな世界は見終わったあとの満足感が高いです。