いのちの食べかた
植物、動物を「食品」育てて加工する現場を記録編集した映画です。
トマト、キュウリ、オリーブ、リンゴ、豚、牛、鮭、鶏、塩など。
ナレーションや語りもなく役者も登場しません。淡々と展開されます。
衝撃的な映像でありながら、一方で美しいとさえ感じてしまう見せ方がすごい。
色や構図が秀逸です。
私たちが口にしている野菜や肉は、まるで工場で車を組み立てるように生産されていることがよく分かります。(ひよこって意外と丈夫にできているんだな、と思いました。)
そのやり方に不自然さを覚えつつ、同時に安心する気分がどこかにある自分が怖くなりました。
やり方の是非を考えるまえに、まず、現実をとらえることの大事さを学びます。
「いのち」をいただいている人間としてひとりでも多くの人に観て欲しいと思いました。(残酷と思えるシーンもありますが、目を覆うような映像ではないですよ。)
トーキョー物産展マニアさんのキーワードがわかりやすく、的確なレビューがされていますので、そちらもぜひ。
日本の公式サイト以外に本家サイトにていくつかの予告編がみれます。
東京では2007年11月から公開されていて、2008年2月まで会期が延長されています。その他の地域でも、上映期間中やこれから上映されるところが多いようです。