Picasaウェブアルバム
Googleのサービスのひとつ。
「Picasa」はWindows用の写真の管理編集ソフトで、「Picasaウェブアルバム」はPicasaで作成したアルバムをウェブ公開するためのサービスです。が、Picasaウェブアルバムは、Googleアカウントをもっていれば、Picasaソフトを利用していなくても使うことができます。
つまり、flickrなどと同じようにウェブ写真共有サービスとしてブラウザから利用できます。
Macでもここからダウンロードできる、プラグインを使えば、iPhotoからPicasaウェブアルバムに写真をアップロードでき、一緒に入っているアップロード専用のアプリケーションを使えばさらに細かい設定をして写真をアップロードすることができます。
私は、flickrを「公開したい写真用」に、Picasaウェブアルバムを友達とだけ共有する「プライベート写真用」というように、使い分けています。
なぜ、そのようにしているかを詳しく書くと・・・
もともと、flickrが写真の一般公開を前提にしたフォトブログなサービスに対して、Picasaウェブアルバムはプライベートな写真アップロードして、見て欲しい人にだけ共有することを想定してつくられているようです。
もちろん、Picasaウェブアルバムでも一般公開アルバムをつくれるし、最近は他のユーザーからの写真の検索対象にすることもできflickrのような使われ方を、伸ばそうとしているようです。
flickrでも特定のユーザーだけが、閲覧できる写真の設定ができますが、相手がflickrアカウントを持っていないとプライべート写真の共有ができません。Picasaウェブアルバムのほうは、パスワード付のURLを発行して、それをメールなどで相手におくることができるので、Picasa(Google)にアカウントがなくとも、プライベート写真を共有することができます。
このパスワード付URLがユニークで、一般的なフォトアルバムサービスでは、URLとは別に認証のパスワードが発行されますが、PicasaウェブアルバムではURLの中にパスワード的な文字列を埋め込んで、アクセスのコントロールをしています。一般的な認証方法に比べると、保護レベルは低いと思いますが、一般の認証ページを相手に伝える場合、結局はセットでメールに記載することも多いことを考えると実質的にはあまり変わらないかもしれないです。パスワードがURL一体型だとアルバムを見るのに、わざわざパスワードを入力しなくていいのも便利です。写真という機密度が低い(場合の多い)コンテンツだから、これでよいのかもしれません。
両サービスのデータ容量を比較すると、flickrがデータ転送制限が「100MB/月」、Picasaはデータ保存容量が合計「1GB」です。これは無料利用の数字で、それぞれ、有料で制限を拡張するメニューがあります。
インターフェイスでいうと、flickrはフォトコミュニティサービスなので、多くの機能が埋め込まれています。Picasaは機能が少ないので自由度が低いですが、限定されている分、ウェブ上のサービスをあまり利用しない人でもわかりやすいというメリットはあるかもしれません。
flickrの日本語化はまだですが(flickrはアメリカのYahoo!グループなので、日本のYahoo!に同等のサービスがある場合は日本語化されないか・・?)、Picasaはすでに日本語化されています。
先日発売されたアップルのiLife '08にパッケージされている、iPhoto '08は、使い勝手はflickrよりもPicasaよりも直感的に簡単にウェブアルバムを公開する機能を備えています。アルバムビューのバリエーションも豊か。しかし、Mac版オンリーなのと、ソフトを買う+有料の.Macアカウントも必要なので、単純に比較できないのが残念。。